底面給水管理とは?
まず、底面給水とは鉢の下に
水を張った受け皿などを敷いて
その水を鉢底の穴から吸い上げる
水やり管理方法の一つです。
腰水や腰水管理ともいいます。
従来の上からジョウロなどで
土に水をかけるやり方と違い
基本的には受け皿の水を
切らさない様に管理します。
自然に例えると
従来の上から水をかける方法は
雨などによる給水なのに対して
底面給水は地下水を吸い上げる給水
こんなイメージでしょうか!
雨が当たる場所で底面給水管理をしていれば
雨で上からも水が入るので
より自然に近い形になるとも言えます。
地植えは
地球が巨大な植え木鉢とも言えますね。
底面給水管理するための鉢で
底面給水鉢なんていう物もあるので
おしゃれな鉢を探してみるのも
楽しいかもしれません。
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~底面給水管理のメリット~
1、水のあげ忘れによって枯らしてしまう可能性が減る
これは水を溜めておく量でも変わってきますが
溜めてある水の量を管理する形になるため
水やりタイミングがある程度自由にできるという理由で
自分の行動パターンや水の量など
自分の性格や生活スタイルによって
工夫次第で対策しやすいのがメリットだと思います!
自分は大きめの受け皿を
用意することによって
真夏の水やり管理に対する
ストレスが大きく軽減されて
本当に助かっています!
2、水やりの時間に縛りが無くなる。
自分はこれに一番のメリットを感じています!
一つ目と共通する部分もありますが
従来の水やりであれば
朝のお日様が上がって気温が上昇し始める前に
水やりすることがセオリーとなっていますが
底面給水管理であれば
タンク内の水が無くなる前
又は、水が無くなってから
水を補給すればいいことになるので
夜中でも水やりすることが可能です。
時間のない人には大変助かるメリットだと思います!
これによって
たとえ夜中に帰宅したとしても
罪悪感を感じずに水やりができます。
3、肥料や水の節約になり経済的負担の軽減になる
従来の水が垂れ流しになる管理方法と比べて
肥料や水などの無駄が大幅に減るため
お財布にやさしい点です。
これも持続可能な園芸を目指すためには
重要項目の一つになるのではと思います。
植え付け時に混ぜ込んだ元肥や薬剤などが
雨などによって流れ出ても
受け皿のタンクに残るので
肥料や薬剤などの再利用ができるのは
大変大きなメリットと言えるのではないでしょうか?
植物による肥料の要求量や元肥の量でも変わってきますが、
自分は植え付けてから1シーズンは
基本的に肥料を与えていませんが
問題なく成長してくれています!
やっていることと言えば
活力液を余裕がある時や
植物の状態を見たりして
たまに規定量又は
薄めで入れているぐらいです。
宿根草や樹木などで数年管理する場合は
規定より薄めにした液肥を
水に含ませた状態で
受け皿に入れておくと良いと思います。
これによって浮いたお金で
少し多めにお花が買えたり
剪定バサミなどの商品を
少し良い物にしてみたりと
想像するのも楽しいですね!
4、土の底のほうが濡れて表面が乾き気味になり株元が蒸れにくい
根がしっかり水を吸っていれば
新しい根が沢山ある鉢の下側に水が多く
表面上側には水が少ない傾向になるため
株元の蒸れも
比較的少なくなりやすい傾向で
健全な状態を維持しやすい点も見逃せません。
~底面給水管理のデメリット~
1、土が水分過多になりやすく根腐れしやすい場合がある
これは底面給水管理における
最大で唯一と言ってもいいほどの
デメリットではないでしょうか!
こちらは、水管理がある程度できていれば
一時的に水を切らすなど
対策して回避することは可能です。
水やり以外の対策としても
根が鉢内に沢山張っている状態で管理すると
水の要求量が増えるため
水の循環がしやすく
根腐れのリスクを大きく下げることは可能です。
特に植え付け直後の
根があまり張っていない状態の
水管理は要注意です!
とにかく根が水を吸っても
吸わなくても関係なく
土が水分を保とうとするので
水が乾きにくい条件の多い
フェーズでは要注意です!
2、用土の劣化がしやすい
水で常に土が濡れていることで
土が劣化しやすくなるのも事実です。
自分は赤玉土を混ぜることはしませんが
粒状の赤玉土などが崩れてしまったことによる
通気性の低下や
水持ちが良くなりすぎてしまう場合がある点は
頭に入れておく必要もあるかと思います!
3、常に植物が水を吸える状態のため厳しい環境に対して強い個体に育たない
植物も人間と同じで
厳しい環境で生活している場合と
そうでない場合では
どうしても違ってきてしまいます。
とはいえ、
常に健康な状態が維持できているなら
状態の良い植物を長い期間楽しめます。
従来の水やりで管理している人でも
大切に水やりをしていて
常にベストな状態で管理していれば
似た環境かそれ以上に良い状態になっているとも言えます。
4、鉢の形状に多少の制限が出てしまう
水を張った受け皿などを敷いて
水を吸い上げて給水するため
鉢底の穴があいている部分が平らでないと
底の方にある水まで吸えず
底の方の水が
ずっと残り続けることになるため
常に新鮮な水の状態を維持しにくくなる点です!
鉢底形状が悪いと
受け皿容量より使える水分量が減るので
効率も悪くなってしまいます。
通気性などを良くするために
鉢底の中央が高くなっている形状の鉢がよくあります。
そういった形状でも
高くなっていない低い部分に
水を吸える穴があいていれば
まだ良いですが
稀にそういう穴のあいていない鉢があるので注意が必要です!
鉢底中央にしか穴があいていない。(上の写真)
~最後に~
水やりは植物を育てるうえで必須であり
季節や天候以外に
植物や植物の状態によっても
管理が変わる大変難しいもので
人や育てる環境によっても
正解が変わってくると思います。
底面給水管理に限らず
どんな方法にも
メリット・デメリットがあるので
底面給水管理が
自分にとって向いてそうだなぁ~とか
なんかやってみたいなぁ~
と興味を持ってもらえたなら
少々癖はありますが
癖を理解していれば
水やり管理の強い味方になる
管理方法だと思うので
是非一度試してみてほしい管理方法になります。
それに
底面給水管理がしやすくなる
水やりサポート資材の
「アクアセル」というものがあり
個人的に愛用しているので
今後、そちらもご紹介したいと思います!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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